血圧を計るよりも体温を計れ!

あなたの体温は何℃ですか?

1.低体温とは?

低体温とは、平熱が35.5℃前後の状態を指します。一昔の医学書には人間の平均体温は36.8℃と記載されていましたが、徐々に体温が下がっている影響か?最近では36.5℃が平均体温と言われています。
36.5℃くらいになると体内の酵素が働きやすい状態となり、身体の新陳代謝が活発になります。病気になりにくい身体となります。

2.低体温になると?

高熱ならすぐに体調の変化に気づくことができますが、低体温の場合はなかなか気づくことができないのが特徴です。

1)基礎代謝の低下 (健康な方に比べると12%低下)

 細胞の働きの低下と老化の促進

2)免疫力の低下 (健康な方に比べると37%低下)

 ガンやアレルギーなど発症しやすくなる。

3)体内酵素の低下 (健康な方に比べると50%低下)

4)自律神経失調症

 イライラや不安感などの精神症状が出やすくなる。

5)脳への影響

 脳への血流が乏しくなり、痴呆などの原因になる。

6)不妊症

3.低体温の症状

1)風邪をよくひいてしまう。

2)アレルギー体質 (花粉症、アトピー性皮膚炎など)になる。

3)生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)を発症しやすくなる。

4)婦人科疾患(重症の更年期障害、不妊症、子宮筋腫、子宮内膜症、生理痛など)になりやすくなる。

5)腸内で悪玉菌が活発になり、腸内環境が悪くなる。排便が臭う

6)基礎代謝が悪くなり太りやすくなる。

7)癌体質になる (35℃は癌細胞が活発化する体温)

4.なぜ低体温になるのか?

(1)自律神経の働きが低下して体温調節ができない

冷暖房機器によって、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごせます。

この “おかげ” で・・・

⇒暑い夏に汗をかいたら、クーラーをつければいい。

⇒寒い冬に、ブルブルと身体を震わせても、暖房をつければいい

自分の力で体温調節をしなくてもいい状態になりました。体温調節は自律神経の機能によって行われています。よって快適な環境にいるとその機能は衰えてしまいます。そうなると身体の代謝機能が低下することとなり、身体を温めることができなくなるのです。

(2)筋肉の量が少ない(熱が作られない)

身体の中で主に熱を作るのは、脳と筋肉です。筋肉の少ない人は低体温になりやすいのです。階段ではなくエスカレーター、自宅から駅までバス、洋服を手洗いしなくても、洗濯機のボタン一つ。お風呂は薪を割って火をおこさなくても、ガスのスイッチを押せばいい。至るところで便利になった反面、身体を動かすことが減っています。確実に筋肉の量が少なくなり熱の産生が減り、よって体温が上がらなくなります。

(3)ストレスが多い

ストレスも低体温の大きな原因。ストレスを感じると・・・

1.筋肉を分解することで、ストレスによる身体への影響を和らげます。→ 筋肉の量が減る → 身体の中で十分な熱が作られなくなる

2.交感神経が優位になる → 筋肉が収縮して血流が悪くなる → 血液によって体温が運ばれない

5.当院の独自の治療法

体温を上げるには、(1)自律神経の働きを整える。(2)筋肉の柔軟性を作り血流を促進します。この2点ははりきゅう治療と整体治療で行うことが可能です。

しかし、冷え切った身体(特に内臓の弱っている人)を温めるには、温熱療法が最適です。内臓と筋肉の深部から身体を温めることで発汗ができなかった人でも汗が出てきます。

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6.毎日の生活できる改善法

(1)朝1番に太陽の光を浴びる

起床時に、ガラス越しではなく窓を開けたり屋外で太陽の光を直接浴びる。

太陽の光は、体内時計を整えてくれます。自律神経が乱れを整える作用があります。

(2)軽い運動をする

散歩やジョギングなど、軽い運動をすると筋肉がほぐれて血流が良くなります。体温も上がります。筋肉の量も増えるので、熱の生産性が向上します。朝は体温が一番低い時間帯です。このタイミングに運動をして体温を上げると、その一日の基礎代謝があがって体温も上がりやすくなります。

(3)ゆったりとお風呂につかる

低体温の改善にはお風呂は不可欠です。副交感神経が優位に働いて血管を広げて血流が改善されます。そして体温を上がります。

低体温の人は、少しぬるめでのお湯にゆっくりつかることがいいです。目安は 「体温プラス2℃」。気持ち良いと感じる温度が一番です。湯船に10分ほどつかれば、体温は1℃ほどあがります。体を急に温めるとすぐに冷めやすいのですが、ゆっくり温まると冷めるのもゆっくりになります。ちなみに、シャワーは交感神経に切りかえるので逆効果。朝のシャワーなら活動モードになっていいのですが、夜にシャワーだけで済ますのは低体温のもとですので注意してください。

(4)体を温める食べ物、飲み物を選ぶ

1)体を温める食べ物

にんじん、ねぎ、たまねぎ、ごぼう、れんこん、かぼちゃ、生姜、にら、にんにく、にんにくの芽、山芋、ふき、こんにゃく、赤唐辛子、塩、味噌、しょうゆ、ラー油、明太子、黒砂糖(黒糖)、ちりめんじゃこ、佃煮、

2)体を冷やす食べ物

レタス、キャベツ、白菜、ほうれんそう、小松菜、きゅうり、トマト、なす、ゴーヤ、セロリ、もやし、おくら、大根、白砂糖、酢、マヨネーズ、ドレッシング、化学調味料

3)体を温める飲み物

しょうが湯、黒豆茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、日本酒、紹興酒

4)体を冷やす飲み物

コーヒー、緑茶、牛乳、豆乳、ジュース、清涼飲料水、水、白ワイン、ビール、ウィスキー、焼酎

(5)深呼吸する

息を吸えば交感神経に、息を吐けば副交感神経が働きます。しかし、バタバタと忙しく動いていると無意識のうちに呼吸が浅くなっています。

深い呼吸は、体と心の緊張をほぐしてくれます。副交感神経のはたらきが活性化されて、健康的な状態へ戻すように動き出します。特に息を鼻からゆっくり吸って、口からさらにゆっくりと息を吐きましょう。

低体温を改善するためにできることをいくつか紹介しました。筋肉を増やすこと、一日の生活のなかで体温を上げる行動をとること、リラックスすること、がポイントですね。

低体温は、冷え性と勘違いされていることが多いです。

実際に体温を計測してください。36.5℃以下は健康ではないと考えてください。特にアレルギーや膠原病、アレルギーなどをお持ちの方には。低体温は要注意です。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

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