歩きづらい、足がだるく、しびれてしまう腓骨神経麻痺とは?
1)腓骨神経は
膝関節の外下側にある腓骨の深いところにある神経のことを言います。腓骨神経は深腓骨神経と浅腓骨神経の2つあります。※写真参照
2)原因
腓骨神経麻痺が発生する原因は?
①術後の不良肢位保持
②ギブス固定による神経の圧迫が多いです。
神経の圧迫が強い場合には阻血状態が強いため、神経の損傷の程度は強く、広範囲に重度の麻痺が発生する可能性が高くなります。
3)症状
腓骨神経障害の症状は
①足背部のしびれや麻痺
②足関節を背屈ができない ひどくなると※下垂足になる。

※下垂足は、下腿の前面と外側にある(前脛骨筋、長趾伸筋、長拇趾伸筋、長短腓骨筋)に力が入らず、足先が下垂してしまう現象のことです。
◯足関節背屈
◯足趾の伸展
◯足関節外反
の動作に障害が起こり、結果的に足部が下垂します。
下垂足では歩行中に足先が上がらないため、つま先が地面に引っ掛かり転倒しやすくなり大変危険です。無意識に足を上げて歩く「鶏歩」となります。
また、疲れやすく、長距離の歩行が困難となります。
4)当院独自の提供できる治療法とは?
腓骨神経が完全に切れている患者さんは、手術適応となります。
神経が切れていない場合、麻痺をしている筋肉は、動かすための方法を脳が忘れている状態です。もう一度、動く方法を脳に思い出させるのが治療方針となります。
①具体的には、動くための治療ポイントとなるツボを下肢を含めた全身から探します。そのポイントとなるツボに、はりやお灸をします。
②動きにくい足の筋肉と関係する筋肉を手で優しく触れることで、動きにくい筋肉が動きやすくなるようにします。(一種のリハビリのようなもの)
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5)西洋医学の末梢神経障害のリハビリは?
末梢神経を損傷した時に行うリハビリについて記載します。
末梢神経障害を呈する症例に対して、神経回復の可能性が高い場合は患者さん麻痺症状に合わせて
①筋力維持
②拘縮予防
などの機能維持・向上を目的としたリハビリが主となる。しかし、神経回復の可能性が低い場合は、機能回復を目指すよりも歩行機能の獲得や社会復帰・参加への援助を目的に介入した方が効率的なこともあります。
では、神経損傷の状態をどうやって判断するのかというと、基本的に経過を追っていくしかありません。
筋肉を動かしながら回復度合いを診ていくことが基本となります。
腓骨神経麻痺でお困りの方、どんな治療を受ければいいのか?わからない方、お気軽にお問い合わせください。
こちらから、無理に治療を勧めることは行いません。
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