危険なアレルギー アナフィラキシーショック

1.はじめに

アレルギーと言いますが、花粉症のくしゃみ、鼻水、食べ物の発疹や下痢など思い浮かべると思います。しかし、命に関わるアレルギーがあるのをご存知でしょうか?
皆さんに知ってもらいたいために、ご紹介します。

2.命にもかかわるアナフィラキシー

アナフィラキシーは、発症すると極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が現れて、命にも関わり重篤な状態となります。

3.きっかけ(原因)は?

◯食べ物:鶏卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツなど
◯蜂毒:スズメバチ、アシナガバチ
◯薬物:ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、抗てんかん薬 造影剤、ワクチンや麻酔薬、輸血
◯天然ゴム(ラテックス):医療用手袋やカテーテル、風船や避妊具、ゴム靴、ゴム草履
◯刺傷:クラゲなどの海洋生物 ◯咬傷:ハムスター、ヘビ、ダニ、アリ

4.全身に現れる症状

皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など複数の臓器に現れ、このアナフィラキシーによって、血圧の低下や意識障害などにより命に危険な状態になることもあります。

5.症状が発症する時間

アレルゲンによって発症時間に違いがあります。

◯直接体内に入る薬物や蜂毒は早く症状が出ます。
◯食べ物は消化に時間がかかるため、症状が出るまで時間がかかることが多いです。
◯心臓の停止に至った例の、平均時間は、薬物で5分、蜂毒が15分、食物では30分 

アナフィラキシーは、一度おさまった症状が再発することもあります。「おさまったから大丈夫」と安心はせずに、一早く、医師の診察を受けることが大切です。

6.アナフィラキシーを疑うケース

◯数分~数時間で、皮膚や粘膜の症状があらわれ、さらに、呼吸器系の症状あるいは血圧の低下などのうち少なくとも1つの症状がある場合

◯抗原と疑われるものに触れる。または食べたり飲んだりした数分~数時間後、2つ以上が突然あらわれた場合

 

◯すでに抗原とわかっているものに触れる、あるいは食べたり飲んだりした数分~数時間後、血圧の低下がみられた場合

7.当院の見解

整体治療やはりきゅうの治療院などでは、アレルギーの治療を行っているところもあります。このアナフィラキシーによるアレルギーの場合は、命の危険性もあるので専門医による診察をお勧めいたします。しっかりと見極めることが重要だと思います。
ご相談がある場合は、ご連絡ください。アレルギーでも生命の危険に影響する場合もあることをお伝えしておきます。

 

みわ鍼灸療法院