どうして?口呼吸をするのか?その① 自律神経から考えてみる?

口呼吸の原因疾患とは?

以前にもブログに書いたと思いますが、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、睡眠時無呼吸症候群、口腔内乾燥症などがあると口呼吸の原因となると一般的に言われています。

自律神経と呼吸について

自律神経を自らコントロールできるのは呼吸だけです!!

自律神経は交感神経神経と副交感神経という相反する働きの二つの神経から成り立っており、
交感神経は活動・ストレスといった状態=昼に優位に働きます。
副交感神経は休息やリラックス状態にある時=夜間や睡眠中に優位に働きます。

日常生活では、無意識に呼吸をしています。その特徴は、浅く短い呼吸となっています。
この呼吸では交感神経が優位に働きやすく、免疫力の低下などを引き起こします。
ストレスを受けやすい生活にいると更に交感神経が優位に働いてしまうので、注意が必要です。

深呼吸をすることで、副交感神経を刺激し、身体をリラックスした状態にする効果があります。

呼吸法の種類

呼吸の方法としては、胸式呼吸と腹式呼吸があります。
〇胸式呼吸では横隔膜をあまり動かさず呼吸を行います。 そのため、一度に吸える量はやや少なくなりますが呼吸を素早く行えるというメリットがあるため、運動時や日常の活動時に適しています。
〇腹式呼吸は横隔膜を大きく動かすため、一般的な胸式呼吸よりも一度に吸う量が多くなります。

呼吸の種類 胸式呼吸 腹式呼吸
自律神経 交感神経が優位 副交感神経が優位
息を吸うと 胸部が膨らむ 腹部が膨らむ
どんな時に働くのか? 運動時、ストレスや疲労、緊張時 休息時、就寝時、リラックス
身体の作用 血圧、体温上昇 心拍が穏やかになる。

どうして口呼吸の原因をするのか?

日常はストレスを感じて生活をしていることが多いです。
そうなると、交感神経が優位に働いています。胸式呼吸になっています。
そのような状態が継続すると、免疫系にも影響して、様々な病気の原因となります。

そうならないために、身体は無意識下で交感神経が優位な状況から副交感神経が優位の状況へ
移行させることで、自律神経のバランスを取っています。

無意識下では、胸式呼吸になります。
今、普通に鼻呼吸をしていると胸部の膨らみを確認できると思います。
通常では、基本的に鼻呼吸では、腹式呼吸にはなりません。
鼻呼吸では意識的にしか、腹式呼吸ができません。

口呼吸の場合、口から息を吸うと腹部が膨らむ腹式呼吸となります。
腹式呼吸には副交感神経が優位に働く作用があります。

よって、口呼吸に腹式呼吸をすることで、交感神経が優位から副交感神経が優位に
移行すると考えます。

特に寝る時は、副交感神経が優位にならなければ、眠りにつけません。
睡眠を深くなるためにも、副交感神経が優位になる必要があります。
そのためにも、腹式呼吸により、副交感神経を優位にさせるために、口呼吸になると考えます。

また、それが、イビキの原因や様々な病気の誘因にもなることも確認したいです。

 

みわ鍼灸療法院