アトピーと睡眠 ①

1.睡眠はたくさんとった方が良いのか?

睡眠時間については、一般的に6~7時間取った方が良いとされています。長すぎても短すぎても成人病のリスクが上がるという報告もされています。

東洋医学では寝る時間帯を重視します。22時から6時に寝るのがベストです。この時間帯に五臓六腑(内臓)が休まると言われています。
生理学的にも22時から2時には成長ホルモンが排出されると言われており、ゴールデンタイムとも言います。
その時間帯に寝ることで内臓の細胞が再生されるので、お勧めします。

2.感染症により眠気を生じる。

風邪などをかかり、いつもよりも長時間ぐっすりと眠れたという経験もある人もいらっしゃるでしょう。
全身性の感染症にかかると身体がだるく、眠気をもようします。

身体を睡眠で休ませるのが効果塗るには、身体に備わっている免疫機能が関係しております。病原菌から防御する免

疫機能は白血球が関与しています。

白血球が作り出すサイトカイン(細胞に情報を伝達す

る役割を持つたんぱく質)には眠気を起こす睡眠物質の働きを高める効果があります。

感染症にかかると白血球が睡眠物質の働きを高めるサイトカインを作り出して身体を休めようと促し、免疫機能を高めて病原菌と戦っているわけです。

アトピ性皮膚炎の患者さんは感染症にかかっていることが多く、その場合、いつもよりも眠たくなるわけです。

3.日常の睡眠不足を予防する

感染症を患い、常に眠たい状況下にいた場合、しっかりと睡眠を取らないと余計に睡眠不足となります。
睡眠の大切さを認識して、メリハリのある生活を送ってほしいです。

みわ鍼灸療法院