1.ステロイドは対症療法
皮膚が赤くなったり(炎症)かゆくなったりするのは、身体が有害物質やアレルゲンを排出しようとしている状態です。これは、自然治癒の反応です。
自然治癒の反応は、アトピー性皮膚炎の患者さんにとってつらい症状に当たります。これらの症状を和らげるためにステロイドを使用します。これを対症療法と言います。
2.ステロイドによる悪循環
対症療法は短期間では問題ありません。一時的に炎症やかゆみを治めてくれます。
しかし、有害物質の排出を妨げてしまいます。その結果、有害物質が体内に残ります。
その有害物質を排出しようとする時に炎症やかゆみが生じます。そして、またステロイドを使用してしまい、対症療法を続けるといつまでも治らない悪循環になってしまいます。
3.ステロイドの長期にわたる間違った使用法とは?
ステロイドはアトピー性皮膚炎の対症療法として使用される薬です。
根本的に治療する薬ではありません。
このステロイドを長期的に使用すると大きな問題となります。
ステロイドは排出しにくい性質があり、過酸化脂質として体内に残ります。この物質は白血球内の顆粒球を増加させ、炎症を引き起こします。
ステロイドは炎症を抑える効果があります。このステロイドによる炎症作用にも効果があります。
アトピー性皮膚炎による炎症なのか?ステロイドによる炎症なのか?混在することが多いです。
ステロイドによる炎症をステロイドにより抑えることになります。そうなることでステロイドの依存し、難治化する原因となります。
4.ステロイド副作用
ステロイドには免疫の機能を低下させます。また、不眠やステロイド性神経症、ステロイド性白内障などの副作用が現れます。
ステロイドはアトピー性皮膚炎の難治化や合併症という問題があります。
5.当院の考え方
ここでは、ステロイドを悪者のように思われるかもしれません。
私はステロイドを全否定していません。
かゆみ、炎症がある時に我慢できないと皮膚を掻きむしってしまいます。
それと同時にイライラとストレスが溜まってきます。
掻きむしると皮膚が傷ついて、感染症を悪化させる可能性があります。
ストレスが溜まると自律神経の交感神経が興奮します。そうなってしまうと
皮膚の血流障害を来し、アトピー性皮膚炎の悪化をもたらす可能性があります。
もちろん、ステロイドを使わない方が良いと考えています。
かゆみ、炎症を我慢させるのではなく、できるだけステロイドの使用量を軽減し、
ステロイドの副作用をできるだけ抑えることが必要だと思います。
お電話ありがとうございます、
みわ鍼灸療法院でございます。