アトピー性皮膚炎と肺呼吸

1.アトピー性皮膚炎と呼吸は?

アトピー性皮膚炎を患っている患者さんの呼吸の状態を観察していると吸気が浅い傾向にあると思います。
吸う力が弱い? その特徴は?
◯腎臓機能の弱り⇒東洋医学の腎臓の機能には納気作用と言って、いわゆる息を吸う作用があります。肺が呼吸を吸い込んでいるのはありません。
腎臓が息を吸い込んでいます。

◯胸郭が硬く広がらない
大きく深呼吸をした時には、胸郭が拡がります。肋骨が拡がるのですが、その動きが悪いために肺が膨らまないのです。

◯口呼吸をしている。
鼻呼吸ではなく、口呼吸をしています。吸気が弱いと口呼吸になる傾向になります。
口呼吸は喉に細菌がついてしまい、免疫機能や自律神経にも影響を与えます。

2.肺は皮膚を主る。

東洋医学での肺の機能は皮膚と関係しています。肺の機能がしっかりしていると皮膚の潤いが出てきます。
また、汗腺の調整もしています。

3.呼吸と自律神経

ゆっくりと深く呼吸をすることで自律神経の副交感神経が優位に働きます。
副交感神経は全身の血管を広げます。そうなると血流の循環が活発になります。
また、脳にも酸素が多く入ります。そうなると疲労感も取れて、身体がリラックスします。

4.当院の肺の治療は?

大きく深呼吸をしても、完全には肺の中の酸素や二酸化炭素は排出されません。
肺の容量の20~30%は残っていると考えます。(諸説あり)
肺に残っているものを東洋医学的には濁気と言います。
濁気は永遠に肺内に残っているのではなく、普通に呼吸をしていれば、いつかは体外に排出されます。
しかし、濁気が体内に潜んでいる時間が多くなると身体全身の皮膚の循環に影響を与え、潤や艶がなくなります。

当院では肺活という活法整体治療で呼吸により完全に排出されない濁気を体外に排出します。

 

みわ鍼灸療法院