制御性T細胞が増えるとアレルギー反応が出なくなる? 免疫シリーズ⑤

免疫機能の大切なT細胞はTh1 Th2 Th17 制御性T細胞に分化される。

Th1(Ⅰ型ヘルパーT細胞)はウィルスや細菌への攻撃を指示します。
Th2(Ⅱ型ヘルパーT細胞)はアレルゲン(花粉、ダニなど)に反応します。
Th17(炎症性のⅠ型T細胞)はアレルギーや自己免疫疾患に関与します。
制御性T細胞(Tレグ細胞)は過剰な免疫作法を抑える作用があります。

制御性T細胞はTh1とTh2の過剰な働きを抑える監視役です。またTh17に対しても厳しく監視されます。各々が常に刺激しあって、互いの数を調整しています。

清潔な環境で過ごすことが多くなると、これらの四者の関係が崩れてしまいます。

たとえば、清潔な環境では育つとTh2が増えてアレルギー反応を起こします。喘息などのアレルギー疾患が発症すると炎症を起こし、炎症性のTh2やTh17が増えて制御性T細胞が減少します。
炎症性のTh17ga増えすぎると自己免疫疾患が発祥しやすくなります。
Th1細胞はがん細胞を攻撃し平叙する役割もあります。制御性T細胞にはこれを抑制する働きもあるからです。現にがん組織では制御性T細胞が異常に増加しています。

それぞれのバランスを保つことが重要であり、それには、子供のころから、細菌、ウィルス、寄生虫などに触れる環境で育つと良いとされています。

アレルギーに対しては制御性T細胞が増えればいいのですが、それでは、他の病気になる可能性もあります。バランスというものに注目していかな駆ればならない。

 

みわ鍼灸療法院