1)はじめに
気管支喘息には、即時型アレルギー反応の他に、6~24時間後に発症する「遅発反応」が関係しています。喘息発作がつらいのは「遅発反応」によるものです。
2)遅発反応
遅発反応には、炎症を起こす好酸球、好塩基球が関わっています。顆粒球の中で最も多い好中球は、体内に侵入した病原菌を貪食する働きがあります。喘息の遅発反応では、これら好酸球、好塩基球が主役になります。
好塩基球はロイトコリエンを気導で大量に分泌すると気導を収縮させます。血管に分泌すると血管の透過性が亢進されて、アナフィラキシーショックが起ります。気管では「遅発反応」が生じます。
好酸球もロイトコリエンを分泌しますが、気管粘膜の上皮細胞に対する障害です。
3)気道リモデリング
好酸球は、特殊な酵素を分泌することで粘膜細胞を剥がし、その下の基底膜の線維化や平滑筋の肥大化を促したりします。その結果、気道が狭くなります。こ
れを気道リモデリングと言います。
4)即時型アレルギーと遅発反応
アレルゲンとなるダニの糞や死骸が漂っていることが多く、ダニアレルギーを持っている子供が寝室に入ると喘息の症状が現れます。これは即時型アレルギーとなり、ほとんどが1時間以内に治まるのが特徴です。
発作が多い子供は就寝前に吸引をしておくと症状を抑えることは可能です。遅発反応が現れるのは、6~24時間後です。喘息持ちの子供が明け方に発作を起こすのは、これが原因です。
発作が起こり、好酸球と好塩基球により気道が傷つくと喘息の改善は難しくなってきます。
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