1.アトピーの研究
1)理化学研究所では、人のアトピー性皮膚炎と同じ症状の出るモデルマウスを用いてアトピー性皮膚炎の原因を研究が行われました。
2.アトピー性皮膚炎の原因は皮膚組織?
マウスの出生直後のマウスに皮膚炎はありません。
この頃から皮膚バリア機能に異常があることが分かりました。
皮膚炎は起こっていませんが、表皮の深部の真皮に炎症細胞が集まっています。
この状態で皮膚が刺激を受け続けると、約二か月後に皮膚炎が起こります。
この段階では、アトピー性皮膚炎が発症する原因は皮膚組織にあります。
3.免疫機能の関与
皮膚炎が起った段階で免疫反応が関与してきます。
皮膚炎によるかゆみで皮膚を掻いてしまうと刺激により角質層の破壊が進み、2型ヘルパーT細胞(Th2)が活性化することでアレルギー反応が起こり炎症を増強させていきます。
4.バリア機能が低下するのは?
皮膚はターンオーバーを繰り返して新しい細胞と角質を作り出します。
古い角質が剥がれて、新しい角質と入れ替わります。
この作用を調整しているのは、プロテアーゼという酵素です。
この酵素が適正な量であることが必要です。
プロテアーゼが多くなると角質が剥がれやすくなり、皮膚バリア機能が低下してしまいます。
この研究で用いられたマウスはプロテアーゼが通常よりも10倍増加していることが確認されいます。
5.プロテアーゼが増えるのは?
JAKI(ジャックワン)という信号伝達分子が関係しています。
信号伝達分子とは主に細胞内信号を伝える分子でJAKIは免疫細胞の機能に関係する分子として知られています。
JAKIが活性化することでプロテアーゼが増えることで、研究で明らかになっています。
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