フットサルのプレー中に右太ももの内側と右鼠径部を痛められて、来院されました。
当院には、別の症状で定期的に来院されていたのですが、大阪にお住まいなので、
今回は緊急を要したので、当院の来院前に近くの整骨院にて施術を受けられました。
そこでは、右鼠径部と太もも内側に鍼治療を受けられました。
その後、患部を温めることストレッチを指導されてました。
患者さんは「治したい。」想いがあり、
積極的にストレッチを行った結果、痛みがひどくなりました。
今回、その状態で当院に来院されました。
歩行時に足を着いたら痛みが生じ、引きずっていました。
右股関節を外側へ開くと痛みが生じている。
状態でした。
さて、今回の問題は、病態に対しての指導が結果的に間違っていたということになります。
私は、そこを責めているわけではありません。
一般的論では
急性期(発症から3.4日までは)
〇痛みの場所を冷やします。
〇痛みの箇所には、直接的に施術を行いません。
〇基本的に安静をすすめ、ストレッチなどを行いません。
しかし、最近は色んな考えが提唱されてきています。
急性期でも
〇温めた方が良い
〇痛みの場所に積極的に施術を行う。
〇軽くストレッチはやった方が良い
何が正解なのか?というと正直、実際の所は
各々の患者さんによって、答えが違うのですね。
大切なのは、患者さんの状態を見て、最適な方法を見極めて、
施術やアドバイスをすることだと思います。
当院の場合は、ストレッチを勧める方もいれば、冷やした方が良い等
状態に合わせてアドバイスを行います。
それでも、悪化に繋がることもあるかもしれません。
そのような場合も想定して、少しでも痛みが悪くなったら
中止をしてもらうようにしています。
患者さんの状態は、時と場合によって全く違います。
教科書通りにはなりません。
今回は、整骨院さんの事例でしたが、
自分の事例として考えると勉強になりました。
今後も、しっかりと見極めて施術を行っていきたいです。
因みに施術を受けられた患者さんは、ちゃんと足を引きらずに、帰宅されました。
お電話ありがとうございます、
みわ鍼灸療法院でございます。