1.白湯とお湯の違い
白湯とお湯の違いは、”一度沸騰させたものかどうか”で区別するのが一般的です。
白湯……一度沸騰させた水を、飲みやすい温度まで冷ましたもの
お湯……水を約40度以上に温めたもの
2.白湯の作り方(水道水)
1)やかんや鍋に水道水を少し多めに入れます。フタをして強火で沸かす。
2)お湯が沸いて泡がフツフツと立ってきたら、フタを外す。
3)少し火を弱くして、空気に触れさせながら10~15分程度沸かします。
お湯が沸いて、すぐには不純物(残留塩素やトリハロメタン)が蒸発しないので、少し時間はかかりますが、沸かし続けることが肝心です。
4)しっかりと沸かしたら、火を止め飲んで温かいと感じる温度まで冷ます。冷ますために新たに水道水を入れない。
3.電子レンジで温める作り方(浄水器やペットボトルの水)
1)電子レンジOKのコップに200ml程度の浄水器やペットボトルの水を注ぎ、電子レンジに入れる。
2)600Wならば1分半、500Wならば2分ほど温める。
4.白湯の効果
1)デトックス効果
温かい白湯を飲んで体を温めることで、血液やリンパの流れが促進されます。胃腸が温まることによって利尿作用が高まったり、腸のぜん動運動が活発になったりするため、体内の老廃物排出が期待できる。
2)美肌効果
キレイな肌の維持には、新陳代謝の良さが関係しています。身体を中から温めると、新陳代謝の活性化も期待できます。新陳代謝が高まることで、肌のターンオーバーにも良い影響が与えます。ターンオーバーによって古くなった角質がはがれ落ち、新しい角質細胞が肌の表面を覆うため、身体を温めることは美肌の土台作りになると考えてまう。
3)基礎代謝の向上
基礎代謝とは、生きていくために消費されるエネルギーのことです。
身体を温めると、基礎代謝に必要なエネルギー量も多くなります。具体的には、体温が1度上がると基礎代謝が13%ほど上がるといわれており、体温が高いほうがエネルギーを多く消費することになるのです。
4)冷え性の改善
冷え性は、副交感神経の活動が小さく、体の末端の血流が悪くなると起こりがちです。身体を温めてリラックスすることで、副交感神経は優位になります。白湯をゆっくりと時間をかけて飲むことは、身体を温めるため、そして心身をリラックスさせるために効果的です。
また、体を温めると免疫力も上がります。体温が1度上がると免疫力が30%上昇するといわれています。
5)便秘やむくみの改善
白湯は、老廃物を排泄しやすい体内環境を作ることに役立ちます。
白湯を飲むことで血液やリンパの流れが促進され、胃腸の働きも活発になって尿の量も増えるため、老廃物の排泄に効果があると考えられます。
5.飲むタイミングも重要
1)起床時にコップ1杯の白湯を飲む
起床時は50℃前後の白湯をコップ1杯(200ml)飲むのが一番効果的と言われています。白湯は10~20分くらいかけてゆっくりと飲むのがポイント。
寝起きに温かい白湯を飲むことで、体温があがり血行が良くなります。
また、眠っていた胃腸が刺激され活動モードになるので朝食の栄養をしっかりと消化・吸収することができます。
2)就寝前にもコップ1杯の白湯が理想的
夜寝る前に白湯を飲むことで体が温まり、副交感神経が優勢になります。副交感神経が優勢になることで、心身のリラックス効果が期待できます。また、内臓が温まり血行が良くなるので冷え性改善になり寝つきが良くなる効果にも期待です。寝る30分以上前にじっくりと時間をかけてコップ1杯の白湯を飲むのがおすすめです。
6.飲み過ぎNG!白湯を飲むときの注意点やデメリットとは?
特に今まで白湯を飲む習慣がなかった人は以下のことに気を付けましょう。
1)むくみの原因になる場合がある
白湯は冷たい水よりも吸収が良いため、大量に飲み過ぎるとむくみの原因になってしまう可能性があります。
2)下痢になる場合もある
白湯を飲む習慣をつけることで胃腸が活性化し、老廃物も出やすくなるので下痢になってしまうことがあります。
しかし、この下痢は腸のデトックス効果の現れなので、内臓がリフレッシュしている証拠です。腸がキレイになることで、肌の調子も良くなりキレイになります。
厚生労働省が提唱している、1日に必要な水分摂取量2.5Lのうち、日本人は約1Lを食べ物から摂取しています。残りの分を飲み物で補給する必要がありますが、むやみやたらと水を飲んではいけません。白湯を飲むときはゆっくりと少しずつ飲み、がぶ飲みや飲みすぎは避けましょう。過度に飲むと、おなかを壊すこともあります。
※アトピー性皮膚炎の方は、朝、夜以外に1時間に1杯 小さな湯呑程度の量を飲んでください。
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